これまでナンパをした事もない男がナンパをするにも
何から始めたら良いのか分かりませんでした。
本屋でナンパに関する本を探し、
鍵英之さんの
「イケてない男たちへ キミでもヤれるナンパの本」が
イケてない僕と重なっていたので、
早速購入し家で必死に読んでおりました。
本には
「読み終わったら必ず街に出る事を約束して欲しい」
と記されていたので、
その約束を果たすべく、
ある日町田駅行きの電車に飛び乗りました。
一人でナンパしに行くのは、
とても緊張し途中で帰りたくなりましたが、
本で教えてもらったとおりにナンパすれば、
女の子とのデートをとりつける事が出来るんだ、
そしてこれまでの人生からサヨナラする事が出来るんだ
と言い聞かせて自分を奮い立たせました。
そして昼前に町田駅前に到着しました。
目の前には綺麗な女の子たちが街を歩いていました。
まずは緊張を抑えるために、
飲めないお酒を大量に飲みました。
お酒を飲んだから
一人で緊張せずにナンパできるだろうと思ってましたが、
そんなに甘くはありませんでした。
あの子に声をかけようと思っていても、
心とは反対に足が動かないのです。
女の子に声をかけに来たのに
どうしてなんだと何度も何度も自問自答しました。
目の前に綺麗な女の子がいて、
この子と仲良くなれたなら、
僕はもう下を向いて歩かなくてもいいのに。
そうしているうちに5時間全く声をかけられずに、
町田駅前に立ち尽くしてしまいました。
そう僕は自分に負けてしまったのです。
5時間女の子に声一つかける事が出来ない自分に、
とても腹が立って仕方がありませんでした。
その時、
ナンパが出来るようになりたいと真剣に思いました。
その日の夜から
ウェブサイトで必死にナンパ塾を検索しました。
これまでの中途半端な人生に
サヨナラするきっかけが欲しかったのです。
そして、
僕に合っていそうな河木ナンパ塾へのコンタクトを行ったのです。